
DATA
- ビルディングタイプ
- 体育・スポーツ施設・ジム
- 構造
- 混構造
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 7200㎡
- 竣工
- 2020-04
CREDIT
- 設計
- (デザイン監修)SAMURAI
- 担当者
- 佐藤可士和、糟谷義人、齊藤良博、石渡菜央
- 施工
- 戸田建設株式会社
- 構造設計
- 戸田建設株式会社
- 撮影
- 太田拓実
スポーツを軸にしたこれまでにないタイプの多目的スペースとして、2020年4月に青森県八戸市にオープンした施設のネーミングからコンセプト設計、VI、デザインディレクションまでを担当した。ゼビオグループ傘下のクロススポーツマーケティング社が八戸市と連携して進めていたのは、運動を「する」ための体育館や、スポーツを「観る」ためのアリーナなど既存のスポーツ施設とは一線を画し、「支える」「助け合う」「教える」をキーワードに地域との共生を実現する「第3」のスポーツ施設の立ち上げ。これを受けて、新しい官民連携の形であり、あらゆる人に開かれ、地域と共に持続的に成長していく場となる施設のコンセプトを「FLAT」というワードに集約した。 施設が掲げる「平等」「自由」「未来への基盤」というテーマをもとにデザインしたロゴでは、「F」をイメージした2本のラインや日本の「間」を意識したタイポグラフィによって、同施設がさまざまな用途に応じてフレキシブルにアレンジできる開かれた空間であることを示している。施設の屋外空間にはナスカの地上絵を思わせる巨大なロゴが展開され、Google Mapの航空写真などでも確認できる施設のシンボルとなっている。 空間デザインにおいても、通年型アイスアリーナ「FLAT ARENA」と屋外公共空間「FLAT SPACE」をつなぐエントランス部分の多目的空間「FLAT-X(フラットクロス」の設置を提案し、屋内から屋外へとシームレスにつながる環境を構築。施設のあり方を「FLAT」という概念に凝縮し、平面から空間まで一気通貫したディレクションによって、施設が提供する新たな価値を明快にプレゼンテーションした。
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