
DATA
- ビルディングタイプ
- 図書館・メディアセンター
- 構造
- 混構造
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 20409.53㎡
- 竣工
- 2019-03
CREDIT
- 設計
- 三菱地所設計
- 担当者
- 須部恭浩、姉歯景介、大﨑駿一、中村教祐、三上哲哉、関大樹
- 施工
- 竹中工務店
- 構造設計
- 三菱地所設計
- 撮影
- Toshio Suzuki,Naoomi Kurozumi, Masao Nishikawa, Shinkenchiku-sha
大阪府茨木市の広大な工場跡地に、約3600人の子供たちのための約4.6haの新しいキャンパスをつくる計画である。校舎は、学生が分散してしまう従来の分棟形式ではなく一棟にすることで、共用部を集約して有効率を高めるとともに、分棟の場合は分散してしまう学生の賑わいを集約することができると考えた。 最短工期とする必要から、埋蔵物調査期間を最小限とするため基礎を最小範囲とするアイデアと、周辺環境に配慮して周辺住宅と正対せず適度な関係性を生むことを考慮して逆三角錐の形状とした。角部に軒下広場のエントランスをつくり、中央に広場、そこに浮遊する図書館と図書館を囲む教室、屋上広場など、多様な学びの場、交流の場をもうけている。 逆三角錐の建物を包むファサードは、近隣への視線への配慮のため、また庇と合わせて約50パーセント床面熱取得抑制効果のある、大学校章の「桜」をモチーフにした世界初のステンレス鋳物スクリーンとした。このファサードは夜間にはライトアップし、塀を設けない開かれた広大なキャンパスとまちを照らす「地域の行灯」となる。 また、地域への貢献として、広大なキャンパスの約5割を緑化し公園化し、図書館は地域の方に開放している。さらに地域の方が有事の際に学校を利用できる仕組を行政に働きかけ、軒下広場が一時避難所となるなど、ACADEMIC ARKは公共空間としての機能ももつまちのキャンパスとなった。