HOTEL HILLARYS AKASAKA

ビルディングタイプ
ホテル
4
385
日本 東京都

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    Roito
  • 担当者
    神田亮平
  • 施工
    まこと建設/建築設計:有限会社エー・アール・ネット 山本充彦 藤田謙文/電機工事:誠電気/衛生設備:大成温調/ペンダント:リーグプロダクツ 小栗裕介/照明計画:大光電機 小林由幸
  • 構造設計
    株式会社 ブロス
  • 撮影
    アドホック

HOTEL HILLARYS AKASAKA (旧HOTEL FELICE AKASAKA) 東京2020オリンピック前の2018年春に開業するため、インバウンド客の反応を意識した「JAPANESE STYLE」を軸としたデザインが必要と考えた。また敷地である赤坂は、交通の利便性も高く、ビジネスシーンにエンターテイメントに、ディープスポットも存在する非常に混沌をした街である。この街の特性をインスピレーションに、 [MIXTURE]というコンセプトを立てた。日本の文化、工芸をモチーフにしながらも、異なる要素を追加し、あるいは削ぎ落とし、日本の伝統工芸をドレスダウンするようなイメージでギャップを作り、赤坂らしいカオスが感じられる「JAPANESE STYLE」を目指した。 ファサードの格子は日本的な繊細さと、背面壁をコンクリート打放しで構成している。コンクリート打放しは「杉板押さえ」で仕上げ、浮き上がる木目の表情と格子は、間に施させた間接照明によって強いコントラストと繊細さを映し出している。1階の飲食店が集まる「茜小路」では、日本の路地のように石畳みが敷かれ、回遊性を持たせたレイアウトとなっている。ここでは板塀や置石といった日本的なエレメントと、大理石を積層させた柱、無骨なコンクリート打放し、植物や竹林などを混在させている。 ゲストルームコリドーでは長い廊下が単調にならないように、伏見稲荷をアイデアソースに朱赤の鏡面の壁にライン照明をゲート状に連続させている。両側の壁に光を映り込ませ、広がりを持たせながらも印象的なコリドーに仕上げている。客室は格子や格天井という日本を代表する建築様式を扱いながらも、枠で抑えずにミラーで連続させて見せたり、敢えてコンクリートの柱とぶつけたり、伝統的な建築様式では許容され難いディテールを積極的にトライしている。このようなギャップを各所に施すことによって、今までとは違ったポップさや艶やかさを持った日本的なスタイルになったと思う。

物件所在地

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