bys

ビルディングタイプ
カフェ
2
98
日本 大阪府

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    BENDS
  • 担当者
    村上智也、古屋風花
  • 施工
    アンドエス
  • 撮影
    志摩大輔

国内、欧米にお茶を卸されていた施主が、気軽に日本茶を再発見してもらえる場所をと考えOPENした日本茶カフェの内装計画になります 施主からの要望は、ブランドが大切する言葉である-水墨-にちなみ黒から白へ移りゆく様を表現する事、表面仕上げに極力木を用いないこと、具象的な和を表現しない事でありました 立地の周辺条件は交通量の多い前面道路と異なる形状と色彩を持つファサードが乱立する情報量の多い場所であり、周囲に埋もれてしまわないように静かな佇まいを持たせ、周辺との対比関係で店の存在を際立たせようと考えました 千利休の茶室がそうであったように、同一化された日本茶のお店の構成を一度壊して、再構築、再認識する事で発見と気づきのある場を作りたいと考え、ブランドコンセプトに沿う形で、概念的に破壊と創造に強くつながりの感じる黒色で空間を構成し、季節や時間の日の光で様が移りゆく空間を作りたいと考えました 日の光を優先させるため照明の光を最小限に抑え、フロントの引き戸も外の光を調整できるように黒色の透過性のあるものを使用しています 左右対称なレイアウトと設備関係の存在を天井内に隠す事で情報を少なくしたフラットな空間を作り、そこに砂、石、鉄、ガラス素材を配しています 素材そのものが持つオリジナルの黒には個体差があり、加えて手加工による不均一さと自然な不均一さを混ぜあわせ、その異なる黒を包むように緩やかにカーブしたシームレスなグレーのリシンの天井と壁で構成しています そこに生まれる黒のグラデーショナルな表情が空間に奥行きと静けさをもたらせたと思います 色彩と情報を抑した空間は、お茶の色彩、香りが加わる事で完成します

物件所在地

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