弁才天はフルーツ大福のお店で店舗ごとに異なるデザインで展開されている。 それを踏まえて『場のルーツを探り、場所性をアイデンティティとしてデザインに落とし込むこと』に取り組んいる。 伊勢市は伊勢神宮の伝統でもある『生成り』をコンセプトにまちづくりを進めている。 『生成り』とは、ありのままを良しとすることで、日本建築の本質にも通ずる。 壁と天井に生成色の土壁をあしらい、ありのまま＝『無垢』と捉え、カウンターに檜板、敷き台に根府川石の無垢材を施した。 また伊勢神宮にある神宮茶室『霽月』の雲間に光る月の由来から、弁才天のロゴマークで雲と丸みのある壁や天井、照明で月を表現した。
