英明幼稚園

ビルディングタイプ
幼稚園・認定子ども園・保育所

DATA

CREDIT

  • 設計
    ジャクエツ、イガラシデザインスタジオ 照明:モデュレックス
  • 担当者
    内田玄、玉川遥香、五十嵐久枝、稲垣竜也
  • 施工
    小雀建設
  • 構造設計
    ジャクエツ
  • 撮影
    木田勝久

幼稚園は子供達が初めて社会と接点を持つ場である。集団生活の中で、まねる、学ぶ、思いやる気持ちが生まれると共に、個々の創造力・思考力の土台を築いていく。しかし現状はクラスの友達や担任の先生内でコミュニケーションが完結してしまっている。同じ建物内で過ごすこどもたちが、それぞれの個の領域を広げることで、本来の「集まって過ごすこと」の価値が生まれるのではないだろうか。また、気薄になっている日本文化の学びを取り入れること、既存園舎であったログハウスの積極的活用により園舎の継承を取り入れた環境問題への取り組みを行った。以前の園舎に触れる体験は天然素材である木に触れる体験でもある。他者との関わり、文化の学び、園舎の継承の3つの環境と共存する園舎を目指した。園庭、ピロティ、屋外階段、2階テラスをひとつづきの空間とした。建物全体をめぐる動線計画によって点在する個々のあそび同士が交わり、あそびが発展していく。機能を持たない箱状の空間はあそびの要素を限定しない。こどもの創造力を掻き立てるとともに、園庭や既存園舎との視線の交錯が他者への興味を誘発させる。1階のキッチンに隣接する遊戯室では、畳に座る床座の生活、お膳台で食事する昔の日本家屋における風景をつくりだす。お膳台は配列で様子が変わり、ディスタンスも自在である。日本的な作法、茶道、書道などの保育のベースとなるような空間を設えている。また、既存園舎であったログハウスの材料を遊具(クライミング、迷路、ブランコ )や、ベンチ、塀、サインにアップサイクルし、園舎に取り入れることで、子どもたちはあそびながら自然と触れ合う。保育と遊びが曖昧に共存しながら互いを誘発する、オープンな秘密基地のような園舎を目指した。

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