分棟の家

ビルディングタイプ
戸建住宅
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380
日本 滋賀県

DATA

CREDIT

  • 設計
    HAMADA DESIGN、照明:NEW LIGHT POTTERY
  • 担当者
    濱田 猛
  • 施工
    ベストワークス株式会社
  • 構造設計
    造形工学研究所 福永 毅
  • 撮影
    笹の倉舎 笹倉 洋平

「街にひらく・分棟の家」 2019年秋、WEBデザイナーであるクライアントから職住一体の建築デザインを依頼されて完成した「オフィス兼住宅」である。 敷地は近畿圏郊外、職住一体建築は過去にも様々な形式が考案されているが、今回は分棟形式を計画した。建築をあえて3棟に分節(①オフィス②LDK、③子供部屋)することで、各棟が適度な距離を保ちつつ外部空間となる棟間(中庭)から光と風を効率的に導く計画としている。 各棟の道路側はガラス張りとし、緩衝帯として設けた樹々を通してゆるやかに街と繋がり、夜にはやさしく街を照らす行灯となる。 新型コロナウイルスの影響で都市型密集オフィスの再考が迫られる中、在宅勤務に最適な建築を目指した。 #設計のポイントは以下二つである。 ①分棟形式(分節される3つの用途) 通常一つの塊としてつくることが多い建築をあえて3棟に分節した。1棟はパブリックエリアとなるLDK、2棟目はプライベートエリアとなる子供部屋、そして最後の3棟目は家族の枠を超えて社会と繋がるオフィス。 棟を分節することで棟間に有効な外部空間(中庭)をつくることができる。この外部空間を通して光や風が室内の奥まで導かれる。また、渡り廊下を通って上記3棟を移動することで気持ちが切り替わる。   ②ガラスファサード(街とつながる建築) 分散された各棟の道路側はガラス張りとして街に開く計画とした。室内外の緩衝帯となるのは、吹抜上部の天井から吊下げられたカーテンと、道路側に植樹された樹々のみ。カーテンを操作することで日々の繋がりを調整することができ、また季節の移り変わりによる樹々の変化(落葉など)によっても街との繋がり方が変化する。夜には室内が照らされた行灯となりやさしく街を照らす計画とした。

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物件所在地

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