
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 50.69㎡
- 竣工
- 2021-10
CREDIT
- 設計
- TYRANT / Mt. TAKAO Produce 家具:Walden ファブリック: enfant terrible 収納ボックス:タカマツ製作室
- 担当者
- 松葉邦彦
- 施工
- アップストーン
- 撮影
- 広川智基
東京都八王子市の中心街に建つマンションの改修計画です。長年に渡って収集してきた現代アートや家具を収めるためのニュートラルな空間として計画されています。 将来賃貸物件へと変更することを想定し、間取りの変更はほとんど行わず汎用性の高い2LDKの既存プランを維持しています。その一方で、仕上げ材や住設機器、照明器具のグレードを一般的なマンションより上げることで豊かな住空間を創出しています。 グレーと木質を基調とし、差し色にブラックを入れることで落ち着いた空間にとしています。フローリングやTV台の天板といった中長期に渡って更新を行わない箇所に関してはグレードの高い材料を用いつつも、壁面の仕上げには更新しやすいビニルクロスを選択することで、賃貸時の修繕コストを意識した計画としています。 鏡板やガラスが入ったブラウンの既存框戸のレトロな雰囲気は継承しつつも、シャープな印象を演出するためにレバーハンドルをブラックに塗装にしました。照明器具はブラケット、スポット、ダウン、ペンダントを目的に応じて使い分ける一方で、色温度は3000Kに統一し暖かさを感じられる照明計画としています。 元々の間取りや機能を変更しないリフォームの手法を採用しつつも、随所で細かな設計テクニックを駆使することで、リノベーションと同様に新たな価値を持った空間を実現させました。
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