
鮨 新波は映像制作グループであるNVCが経営する麹町の本格江戸前寿司店である。店名の由来は、古き良き江戸前の伝統を継承しながら先駆的な寿司を目指すところからきている。 店舗デザインは演劇などの舞台装置からヒントを得た。板前が腕を振るう板場をステージと捉え、明るい檜で空間を構成する。対するカウンター席は黒く沈み、客は暗い空間の中で板前のパフォーマンスと寿司に集中できるスペースとしている。その色彩のコントラストが明快な空間を作ると考えた。カウンターは樹齢四百年の檜の一枚板で、店内は凛とした瑞々しい良い香りがする。CT席の向かいには85インチの8Kモニターを設置し、高精細の美しい映像を借景として楽しむ工夫もある。 又、この店舗には別入口の個室もある。このスペースのデザインは先述のカウンター席とは逆に板場を黒、客席を檜で構成し、明るい空間で寿司を楽しめる個室としている。 店舗のアプローチデザインは麹町に多くあった武家屋敷から発想し、築地塀などの意匠を取り入れながら間接照明を設えて壁を浮かし、軽快な表現としたものである
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