bar/studio 祇園舎

ビルディングタイプ
バー・居酒屋
5
194
日本 京都府

DATA

CREDIT

  • 設計
    多田正治アトリエ、ENDO SHOJIRO DESIGN
  • 担当者
    多田正治、遠藤正二郎
  • 施工
    ふじさき組
  • 撮影
    松村康平

築約120年の京町家の2階部分を改装し、バーとスタジオ機能を併せ持つ「bar/studio 祇園舎」をつくった。 僧侶でありメディアプロデューサーという2つの顔を持つオーナーが運営する。 夜は僧侶たちがバーテンダーとして立つバーで、昼は仏教に関する講話や日本の伝統音楽のライヴパフォーマンスの収録や発信を行うスタジオとなる。 町家の通し柱を軸に配した2枚のバーカウンターが、空間にリズムと中心を与える。 緩やかにカーブする土壁が空間を包み込み、ディスプレイのための無垢ヒノキの塊が空間を引き締める。 床、壁、天井は、既存町家室内の上に直接、防音性能の高い材で仕上げている。 天井の一部は掘り上げ、バーとスタジオのための2種類の照明を始め撮影用のケーブルやスピーカーを設置するスペースを設けた。 バーのための心身に染み入るような空間と、スタジオのために随所に巡らせた諸設備が並存する建築である。 世界規模での感染症拡大が発生した2020年、文化の継承と発信を同時に行う新しい試みの店としてスタートした。

物件所在地

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