
もとの建築が持つ空間構成を再解釈することで、オフィスビルからのコンバージョンホテルとしての新しい運用が始まった。 もともと駐車場であった庇の深い室外空間には室内からのペンダント照明が連続して設けられ、床壁天井の仕上は室内外とも同仕様で連続する。室外空間も溢れ出した内部空間としてあつかった。 開口部ではレストランのとても長いテーブルが外へと突き出され、そこにはオリジナルの家具、花器等が散りばめられる。 内外曖昧となったエントランス空間は軒下に賑わいをもたらし、ホテルの顔としての表情を豊かなものにしている。 連続するペンダント照明はファサードからアプローチ、ロビー、廊下、客室内家具に至るまで続き、利用者の動きを導くホテルのアイコンとなっている。 たしろまさふみ
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