UNDERDESIGN NAGOYA BRANCH

大阪に本社を構える、創業70周年を迎えた老舗電話工事会社の旭コムテク。 大幅なリブランディングに伴い、社名をアンダーデザインと変えた、名古屋支社のリニューアルプロジェクト。 新しく移転する名古屋支社は、アートと共存し、想像力を活性化するオフィスを目指した。 普段は隠すことの多い配線や配管、混沌とする倉庫の内部、下地になるようなマテリアルなどを、 アンダーデザインという社名に体現されるように、改めて各所のデザインのありかたを定義し直し、普段見せないものをあえて美しく見せるためのデザインを進めた。 鉄とガラスで構築されたスケルトンの倉庫をフロアの中心に据え、並行するようにワークスペースの大きな木のデスクが並ぶスッキリとした空間。 配線を隠すための鉄管が、ロゴマークとリンクするようにデザインの要素として天井を横断し、象徴的にワークスペースを照らしている。 鉄、ガラス、木と白い壁というマテリアルが、シンプルな構成をより一層引き立てる。 倉庫とワークスペースの間には、鮮烈に発光する映像作品が、ビジネス街を歩く人々の関心を強く惹きつけている。 シンプルな素材感と働く姿、デジタルアートがレイヤーとなり、外部からはこのオフィスそのものがアートと感じられ、 透明度の高い、一体感のあるスケルトンプロダクトのような表現となる。

メンバー

クレジット

  • 設計
    Specialnormal Inc.、ライティング:株式会社エフ・ディー・エス
  • 担当者
    高橋慎 / 片島奈緒
  • 施工
    友咲建設株式会社
  • 撮影
    鳥村鋼一

データ