古くから愛されているプリンスグランドリゾート軽井沢の中核となるウエストエリアにそれぞれの施設の機能整理・拡大を行い、「Nature Link-自然につながる、自然とつながる」をグランドコンセプトとし、オールシーズンリゾートの新しい空間が生まれた。かつてこの土地に根付いていた大きな栗の木を、各所にアートとして再利用をすることにより、今までこの木が見守って来た100年の記憶と次の未来へ繋がる空間としてゲストを迎え入れている。 南エントランスには、緩やかな形状の屋根と、長野県産カラマツの軒天井、浅間石などを用いゲストを迎え入れ、軽井沢に到着した印象を強く与える。さらに光壁にて期待感を膨らませながら奥へと誘う工夫を施した。 MICE需要を受けバンケットロビーを新設することにより、スムーズにゲストを宴会場へ誘導し、既存棟の一部を改装しバンケットテラス「KURUMI」として新設されたテラスとつなぎ、既存樹と触れ合う多様性のあるラウンジとして存在感のある空間を作り出した。 新たな宿泊棟は、既存棟と連結することによりサービスの効率化を図り、軽井沢の森に溶け込むようにデザインされた外観は、木立のように見える隔て壁でプライバシーを守り、バルコニーからは浅間山や軽井沢の森の眺望を楽しめるように配置した。 温泉棟は、もみじ山の眺望を独り占めでき、自然の中で楽しむ温泉は、旅で疲れた体も癒される。秋には見事な紅葉に包まれる露天風呂は、自然と一体感を味わえる空間になっている。