Mannal House

ビルディングタイプ
戸建住宅
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49
イギリス Scotland

DATA

CREDIT

  • 設計
    Denizen Works Ltd.、構造断熱フレーム:スコットフレーム
  • 担当者
    マリー・ケール、アンドリュー・インガム、シャーロット・エーリー
  • 施工
    ジョン・マッキノン・ビルダーズ
  • 撮影
    ギルバート・マッキャラガー

<Mannal House>は、英国スコットランドのインナー・ヘブリディーズ諸島のひとつであるタイリー島に建つ、4ベッドルームの家族の住まいである。海岸に面した敷地の東方向には、海を挟んでマル島、そしてスコットランド本土が位置する。 本敷地は、元々Mannal町区に所有され、地元産業の仕事場として使用されていた。その土地が、複数のものに細分化されたうちのひとつが今回の敷地であり、既存の農業建物、牛小屋や石積み壁などが残されていた。 これらの既存物、特に切り妻のフォルムを残した牛小屋は、新たな建築の配置と構造を計画するにあたり、重要なレファレンスとなった。 元々、敷地に廃墟として存在していた石積み壁の牛小屋は、2棟の新たな住居ボリュームを繋ぐ役割を担う、外壁として再構築された。家へのアプローチは、石積み壁によって構成されているエントランス・コートヤードを介して、西側からとなっている。 コートヤードに入ると、ハイニッシュ(隣村)と、スコットランドの灯台エンジニアとして活躍していたアラン・スティーブンソン設計による灯台小屋の列の借景が出迎える。 住居空間に入り直進すると、家の中で最も大きなポイントであるリビングの先端へと到着する。ここでは、石積みの切り妻壁の‘ネガティブ’となる、ガラスの切り妻が、海とリビングの距離感を体感的に近づけ、まるで船の先端部分にいるような空間を作り出している。この表現は、牛小屋のヴォリュームを東方向へとスライドさせ、1層分持ち上げる事によって、シンプルにネガティブ対ポジティブの関係性がフォルムから読み取れることを実現させた。 この主要となる2層分のボリュームは、まるで教会にいるようなスケール感を演出する。一方、キッチン、ダイニング、ユーティリティ、寝室などを収容するコアとしての機能も果たしている。 平面上、直角の関係に配置されている2棟目には、3つの寝室と2つのバスルームが設けられている。寝室は全て東向きで、朝の自然光を浴びながらオーシャンビューを楽しめる配置になっている。天井は緩やかなカーブを描き、低い傾斜屋根とのコントラストを演出している。 スコットランド本土から離れているため、建材の搬入は極めて困難なプロジェクトであった。船やトラックで搬送しやすいSIPs構造断熱材や木造部品を使用し、タイリー島の悪天候にも耐え得る断熱性の高い家を実現した。空調設備は、空気熱を利用するヒートポンプを使用している。外壁材は、タイリー島のヴァナキュラーをレファレンスとし、石積み壁、木材、小石打ち込み仕上げのレンダリング、瀝青シートや波板を使用している。

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物件所在地

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