都心ながら植物が映り込む、ガラスに覆われた集合住宅のリノベーション。 個室を構成する壁を解体してワンルーム化し、壁で仕切るのではなく距離感や視線のずれ、背の低い家具でなんとなく区切られているようなレイアウトとした。クライアントのコレクションであるアートを映えさせるため、周囲のエレメントを削ぎ落とすことから始めた。同時に石や木、金物などの主張せずとも質感の感じられるマテリアルや、少し色の入ったプロダクトを挿入することで、美術館のような無機質な空間ではなく、暮らしのなかでアートを楽しむことができる空間をデザインしたいと考えた。均一な構成と建築、プロダクト、アートの表現の融合により心地よさが生まれると思う。
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