"これは住宅と、そこに住まう住人が営むカフェの、小さな複合建築です。 経堂の駅前商店街から一本入った住宅地に建っていた築50年の木造戸建て住宅を、既存の構造躯体を可能な限り残しながらスケルトンまで解体して、１階がカフェ、2階が住居という店舗併用住宅としてリノベーションしました。 1階は、あえて平面を長手方向に２つに割くことで、前庭から裏庭まで貫通するカフェ空間を作り出すとともに、住居専用の玄関をカフェに圧迫されることなく確保しました。住居エリアとカフェエリアは、平面的に奥のテーブルスペースでつなげることで、建具の開閉によって、領域を可変的に扱えるようにしました。これによって住まい手は、必要に応じてカフェの一部を切り取り、土足で過ごすことのできる「はなれ」を手に入れたような住まい方が実現されています。 "
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