雑司が谷 鮨や

ビルディングタイプ
レストラン

DATA

CREDIT

  • 設計
    SUPER SUPER 植栽:ソウアン 秋田 玄 家具:ベルファニチャー 棟方義雅
  • 担当者
    清水 佑哉 / 中原 美穂
  • 施工
    株式会社ハコリ 山越智佳 長野沙弥佳 施工:STUDIO N2 西條尚人
  • 撮影
    森田 大貴

"「この場所で25年つづけたいんだ」 10年以上続いた店舗の改装は、店主との対話から見えてきた「店舗への想い」を丁寧にヒアリングして進めました。店主から頂いたオーダーは「質実剛健」と「この場所で今後25年続けたい」の2点でした。まずはどのような経緯で「質実剛健」というキーワードにたどり着いたのか、店主の鮨にかける思いや思想をヒアリングを通じて理解していきました。 華美な装飾は必要なく、鮨に集中してもらえる空気感など対話を通じてデザインに必要な思いを言葉にしてもらいました。 和の要素をシンプル纏めていくことで「質実剛健」を、本物の素材を適材適所に配置し、この場所で長く続く土壌を作ることを目指しました。店主が学び実践してきた「江戸前寿司」と「おもてなしの心」を空間にも表現するために元々7席ある席を1席減らし、通りと店内を区切るための路地空間を作りました。 路地を通ることで鮨を楽しむ気持ちを静かに盛り上げる空間導線となりました。元々使用していたカウンターは13年使っていたとは思えないほどの美しさを保っていたので再利用させていただき、馴染みのお客様とのコミュニケーションツールとして機能しています。 カウンターに座ると格子行灯と聚楽壁、ヒノキで構成した床の間を背に店主が、能舞台で鏡板を背にして舞うように気持ちのいいテンポで鮨を握ってくれます。 日本ならではの本物の素材と意匠を丁寧に積み上げた空間設計となり、 季節の移ろいに合わせたこだわりの食材と、高い技術に裏打ちされた最高峰の鮨を食すための洗練された時間を演出します。 "

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