逗子の部屋

神奈川県の相模湾に面した逗子海岸にある集合住宅の一室を夫婦のためにリノベーションを行いました。 集合住宅の一室でありながら、室内に入ると近隣の気配が全く感じられません。これは、景観のみを直接かつ私的に眺めることができる特異な建築形状のおかげで、自然の中に一人でいるような感覚を与えることができるのです。 したがって、この住戸の今回のリノベーションでは、この特徴を強調するために、単なる到着点ではなく、住まいの核となる部分に変化させることを目指した。 リビングとエントランスはアパートの反対側に配置されているため、リビングをアパートの中に入って最初に出会う空間にすることが課題でした。 そのためにまず、キッチンを廊下に沿ってずらして廊下を延長し、リビングエリアまで回遊性を大きく絞り込み、水平に開いた空間が湾を迎えるようにしました。 寝室とアトリエは北向きに配置され、それぞれの窓からは建物の共用スペースが見え、トイレ、バスルーム、キッチン収納はプランの中央に配置され、夜とリビングを明確に分離するのに役立っています。 その結果、できるだけ新鮮で風通しの良い空間を作ることに重点を置き、この家に海岸の雰囲気を与えることに成功しました。室内の壁を白くするという単純な作業で、この作業の大部分は完了し、天井の高さを上げることで完了しました。 その結果、部屋や廊下は、電気や配管が露出しているため、白い未完成の天井になっています。 自然の中に身を置くためには、建物を取り囲む緑と調和することが基本でした。リビングの植栽はリーフプランツで、その自然な緑色は、外の野生から室内の居心地の良さへと見事に移行させてくれます。トップライトのランプは、植物の枝を思わせる鮮やかなグリーンのワイヤーを使用しています。 リビングルームのコーナーにあるニッチはだ寝転んで景色を眺められる場所をデザインすることにしました。これによって、リビング全体にくつろぎと安らぎを与えています。

メンバー

クレジット

  • 設計
    roovice
  • 担当者
    牧戸啓
  • 施工
    roovice
  • 撮影
    中村晃

データ