いろはの森

3棟の老人ホームの敷地内に建つ施設内保育所。子供を持つスタッフが安心して働ける福利厚生に加えて、老人ホーム利用者の健康維持と外出の促進を目的に、自然を身近に感じながら、子供と老人が関わり合える、散策できる建築を計画しました。 まず、用途に合わせて大きさ・高さの異なるトンネル状のボックスをつくり、それらを重ねて、一部の機能の共有させながら空間に連続性を持たせました。そして、内と外の領域を分配するとともに、いくつかのボックスを斜めに配置し、直線的な動線に変化を与えました。 ガラスで閉じる空間とピロティ空間を混在させ、内外問わず植物を配置し、子ども達がどこにいても外部環境を感じることができるよう、内外の関係性を曖昧なものにしました。 子供や老人が身近にコミュニケーションをとれる散策路としての建築。子供の豊かな心を育み、老人が活力のある毎日を過ごせるように、世代を超えて人の心に寄り添った場となって欲しいと願いを込めました。

チーム

メンバー

クレジット

  • 設計
    anco.labo
  • 施工
    株式会社笹原建設
  • 構造設計
    V.S.C建築設計事務所
  • 撮影
    中村写真工房 中村大輔

データ