2020年12月に火事で焼失してしまった立ち飲み屋の内装計画である。元の店は、赤を基調としたインテリアで、L字のカウンターがあった立ち飲み屋さんであった。店主の希望として、元の店のようにしたいという強い思いがあり、元の店を踏襲しつつ、不便であった箇所を改善していく事とした。 道路の隅切により、建物が削られてしまい元の店より面積が狭くなってしまったが、席数を確保するために、コの字型にカウンターを設置する事となった。カウンター上部には吊戸棚を設け、圧迫感を軽減するために天井から吊り、上部に間接照明を仕込んだ。また、隅切された道路に面して店名を記した赤色のLEDネオンサインを設けた。元店舗でもネオン管のサインが外壁に取り付けられていたが、LEDサインを使用し、機能を更新した。 元々の常連客と新規客が交じり合う、高円寺に愛される店である。

クレジット

  • 設計
    清水忠昭一級建築士事務所
  • 担当者
    清水忠昭
  • 施工
    関内建匠有限会社
  • 撮影
    日暮雄一

データ