リアルケーススタディ|オトナのひとり住まい vol.7

リノベーションが広く認知され、新築ではなくリノベーションを選択する消費者が増えました。内装をきれいに整えて販売されるリノベーション済物件もどんどん増えています。中古物件の流通が活発になることは喜ばしいけれど、表面的にカッコイイデザインをするだけ?私たちリノベーション事業者の果たすべき役割ってそれだけ? 大量供給される型にハマった住宅で、違和感を感じながら生活している人たちに、ストックの特性を読み解き、ひとつひとつ計画できるリノベーションだからこそできるオルタナティブを提供したい。  中でも着目しているのは、増え続ける単身世帯に対して、自立したオトナが満足できる住まいが圧倒的に足りていないこと。「いつかは誰かと暮らすかも。前は誰かと暮らしていた。でも今はひとりだから・・」と、“とりあえず”暮らし初めた1Roomに気づけばもう何年も住んでいる!そんな人って実は多い。本当はひとりだからこそ、住まいを楽しめるのに。 そして、リリースしたのが「オトナのひとり住まい」シリーズ。誰にも遠慮のない気ままな間取り、いわゆる"単身向け"ではない充実の住設備、ちょっと上質な素材選び。既成の住まいでは妥協するしかなかった単身世帯の「これこれ!これが欲しかった!」という支持を得て今回で7作目。大阪市内中心部にありながら、川を望むマンションの一室を、ゆるやかで身軽に暮らしを楽しめる住まいにリノベーションしました。

クレジット

  • 設計
    株式会社アートアンドクラフト
  • 担当者
    椋本智恵・岡本典子
  • 施工
    株式会社アートアンドクラフト
  • 撮影
    坂下丈太郎

データ