BE:SIDEは、閑静な住宅地に佇むこのお店は260年続く老舗「船橋屋」の新業態のコンセプチュアルショップである。多くの店舗を保有する船橋屋ですが、中でも発祥の地、本店の藤棚(藤の花を支える棚)は本店の名物になっており藤の花を咲かせる季節には多くの人の目を楽しませている。今回はそんな藤棚をモチーフに船橋屋の原点回帰を思わせるキービジュアルとしてこの藤棚をファサードに大胆にデフォルメしてデザインしてみた。見た目のインパクトは勿論のこと椅子としての機能も兼ね備えたデザインである。 店内はひたすら商品を際立たせることに徹する為に極力シンプルに仕上げた。什器腰に使用している白い塗装は素材感をわかりやすくするために仕上げをあえて少し雑に仕上げるように職人さんとお願いしたものだ。 店内の照明計画もまた商品が際立つことを第一に考えてプランニングしたもので、全体的に明るい中にも濃淡をしっかりととれる照明計画をした。 また奥に長いレイアウトをデザインに活かし、外部テラスから店内奥まで床のラインを一直線に伸ばした。