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『従業員の皆さんの声から生まれた休憩室』 2021年10月に開業したイオンモールNagoyaNoritakeGardenの従業員休憩室の内装デザインの依頼を開業の2年前にいただき、PJTがスタートしました。 イオンモール株式会社様では、どんな休憩室だったら良いか、どう過ごしたいか、今の従業員休憩室の改善点はどこか、従業員アンケートを集めていらっしゃいました。 ハード・ソフト・メンテナンス・アメニティ・従業員の皆さんのマナーなど多方面での意見を集約し、従業員満足度が上がる休憩室とは?を一緒に考えるところから始めています。 無印良品は”空間を美しくするだけでは、社会はよくならない”と考えています。 一方的な提案で綺麗な休憩室を作っても、従業員の皆さんが納得し、綺麗に使っていこうと思えるような空間にはなりません。 ここで働く皆さんの声から生まれた従業員休憩室を作ることで、長く気持ちよく過ごしていただけるよう、アンケート結果を広げながら、イオンモール新店開業準備室の皆さんと議論を深めていきました。 『木のぬくもりを感じる空間』 「従業員の皆さんがリラックスして過ごせるよう、無印良品の店舗のようにあたたかみのある空間にしてほしい」というご要望だったので、床・壁・家具をできる限り木材でデザインしています。 無印良品の店舗内装材としてよく使う国産材杉板をアクセントウォールとし、テーブルやチェアも木で統一しました。 木材の選び方も色味・木目の出方など組み合わせてもおかしくないか確認をしながら決めていきました。 また、休憩室で使われるちょっとした備品もそういった木のぬくもりが溢れる空間に合うよう、無印良品の生活小物でコーディネートしています。 『気持ちよく休憩できる100のコツ』 これまでの休憩室は、使っている人の顔が見えないからこそ起きてしまう煩雑さが課題でした。 そこで、働く皆さんに義務感を感じさせず、休憩室を使う当事者として、前向きに課題解決できる意見の集め方を考えました。 注意事項をPOPとして掲示することは簡単ですが、ただ注意したり禁止するだけでないアイディアを従業員の皆さんから募集しました。 休憩室をより良い環境に皆さんの手で変えていくコツが散りばめられ、心地よい空間を皆さんと作っていきたいという思いから”気持ちよく休憩できる100のコツ”というコンセプトの元、ちょっとしたキッカケ作りのお手伝いをしました。 ”空間を美しくするだけでは社会は良くならない” 今後も空間提案だけでなく、企画から考える当事者を生み出すプロセスづくりを考え続けます。