旧軽井沢倶楽部の別荘

ビルディングタイプ
別荘

DATA

  • ビルディングタイプ
    別荘
  • 構造
    木造
  • 工事種別
    新築
  • 延べ床面積
    122.39㎡
  • 竣工
    2023-09

CREDIT

  • 設計
    成瀬・猪熊建築設計事務所
  • 担当者
    成瀬友梨 / 猪熊純 / 日和拓郎(元所員) / 早田大喜 / 川畑友紀子 / 佐藤てるみ(元所員)
  • 施工
    スタイルテック総合計画
  • 構造設計
    木下洋介構造計画
  • 撮影
    西川公朗

この計画は、軽井沢で別荘地を運営する旧軽井沢倶楽部と、成瀬・猪熊建築設計事務所が 行う、建売別荘プロジェクトの第一弾です。 私たちが設計を行うにあたって最も大切にしたのは、季節・天候・時間の変化によって全く異なる表情を見せる自然林に囲まれた、恵まれた環境をいかに感じるか、ということです。一言で自然を感じる、といっても、それは視覚情報だけでなく、音や光などさまざまな要素があります。また、林全体を広く感じるか、細かな枝や葉の肌理を感じるかでも、受け取るものは異なります。また、建築の内外での過ごし方によっても、感じるものは異なります。 そこで私たちはこの建築を、中心近くでは全てがつながりつつも、窓辺に近づくほど空間が分割されてゆくように構成し、その空間とそこでの過ごし方・外の環境の関係を定義づけるように、開口部を決定してゆきました。ダイニングスペースと目の前の林を、吹き抜けに開けた複数の開口部でつなぎ、林に囲まれて過ごす。おちついた小ぶりのラウンジと2階レベルの林の広がりを横並びの二つの開口部とテラスによって水平につなぎ、ツリーハウスのような居心地を感じる。玄関と木々の樹冠を高い吹き抜けとハイサイドライトでつなぎ、林の中にすっぽりと入り込む、と言った具合に。 緩やかにつながった環境単位の集合体とでも言えるこの建築は、生活と共にさまざまな外部環境が入り込み、それが積み重なってゆきます。暮らしがあるからこそ、より豊かに美しい自然を感じることができる、そんな建築です。 販売サイト https://www.kyukaru.com/plan/2315/

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