Kids Land みやびの

ビルディングタイプ
幼稚園・認定子ども園・保育所
8
567
日本 愛知県

DATA

CREDIT

  • 設計
    TSCアーキテクツ
  • 担当者
    田中義彰 / 渡邉純平
  • 施工
    丸中建設株式会社
  • 構造設計
    藤尾建築構造設計事務所
  • 撮影
    谷川ヒロシ

「Kids Landみやびの」は、医療法人が運営する企業主導型の保育園である。健康、感性、生きる力、思いやりを保育目標とし、法人の運営する近隣クリニックと連携した病児保育や、外国人保育士を複数名起用しての日常的な英語教育などに力を入れている。子供たちは遊びを通して身体を動かし、子供同士で関わり合いを持つことで心身を成長させる。長時間過ごす保育園での生活は、子供たちの成長に直結する為、遊びを喚起する要素を空間に盛り込むことで、遊びが単純化している子供たちに自発的な遊びを誘発し、生活する中で多様な関係性を作れるような建築を作りたいと考えた。敷地は愛知県東海市の住宅地の一画である。1階には日常的に登園する0~5才児の保育室や関連諸室、地域交流スペースを設け、外部アプローチから直接アクセスできる2階には一時的な預け先としての利用が可能な病児・病後児保育室を設けた。子供が元気に育つ環境がまちづくりの中心的な課題である一方で、近年、子供たちの遊ぶ環境は扱いが非常にデリケートになっている。子供たちが遊びを通して刺激を誘発するような場を作りつつ、地域住民からも愛される施設とする事が重要だと考えた。緩やかな曲面と三角屋根が特徴的な外観は、住宅地の屋根に馴染ませながら、園全体がおおらかな居場所となる事を目指した。外壁が作り出す外アールは、隣接する住宅との関係性がダイレクトになりすぎないように子供たちを包み込み、縁側テラスが作り出す内アールは各保育室と園庭をつなぐ。園庭を囲む縁側テラスや屋外デッキ、吹抜けといった建築的に空間を豊かにする要素に対して、子供たちは立体的に走り回る面白さを見つけ出し、空間を「遊び倒す」。2階から園庭に続く屋外階段や滑り台は避難用の動線だけではなく、屋外デッキを含む立体的なかけっこのコースとなり、エントランスのネット張りの吹抜けは刺激的な遊び場となる。保育室の中心には地域交流スペースという数段床の下がったオープンスペースを設け、異なる年齢の子供たちの交流する機会を増やし、お遊戯会や育児相談会など地域に開かれたイベントの会場としても利用できるようにした。この園ですくすく育った子供たちの記憶に、空間体験が遊びの思い出と共に残り続け、後に子供たちが逞しく地域を支える存在となってくれることを願う。

物件所在地

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