HAKUHODO Technologies Office

博報堂テクノロジーズのオフィス新設に伴う内装設計。オフィスワークとリモートワークを併用したワークスタイルにおける新たなオフィス空間の設計が求められた。オフィス出社時に、部署単位で集まれるチームアドレスエリアと部署を分け隔てなく自由に座席選択できるフリーアドレスエリアの、大きく二種類の座席で構成し、その時々のワークシーンに合わせてワーカーが自由に場を選択しながら働くことができるオフィス空間として設計を行った。 まず、チームアドレスエリアとフリーアドレスエリアを明確に二分するように空間配置するのでは無く、両エリアを「入れ子状」に配置することで多様な集いがオフィス空間内に混ざり合う形のゾーニングとした。その上で、各エリアごとに天井・床・造作の設えを変えることで、空間全体がパッチワーク状に形成される形となり、オフィス空間特有の均質的な空間では無く、活動に応じた場の強弱をオフィス空間に作った。また、内装のマテリアルには、建築下地材の軽量鉄骨材や下地合板などを仕上材として積極的に使用したり、木角材を積み重ねて家具を構成したり、さらに鉛直方向や空中にライン照明を用いて光環境を作るなど、素材感や光環境が豊かで立体感のあるオフィス空間になることを意図して設計を行った。

メンバー

クレジット

  • 設計
    RaS DESIGN OFFICE / KOKUYO
  • 担当者
    金井亮 / 後藤沙織 / 伊奈萌
  • 施工
    KOKUYO
  • 撮影
    矢野紀行

データ