PROJECT MEMBER
原宿に店舗を持つオーナーから代官⼭に新たな店舗を構えたいという依頼があり、 それが本計画の始まりである。 原宿の若々しく新陳代謝を繰り返す場所性と、代官⼭の⽂化的で洗練された雰囲気をうまくミックスできないかと考えた。 また、オーナーからはアートやオブジェ、⾃分たちの好きなもので空間を飾りたいとゆう要望があり、場所の特性を汲み取りつつも使い⼿の趣味とうまく調和し共存する、いわば下地のような空間を模索していった。 躯体が⾮常に綺麗であったので、美しさを活かしてレイアウトを整えたのち、雑然と無意識的に増殖したものが不思議とまとまっている渋⾕原宿をメタファーとして、バックスペースの壁や床など、新規で差し込む空間構成要素のありとあらゆる箇所に様々なマテリアルを感覚的に配置していった。デザインをルールで縛り⽅向性を狭めるのではなく、はじめから雑の状態を表現することで、あらゆる現象を許容できる空間を⽬指した。 様々なカルチャーが交差するこの場所だからこそできるスタイリングをより際⽴たせ、その⼒強さに負けない空間がここに完成した。