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営業スタイルに合った上質な空間 開業してから10年を機に現状に合った営業スタイルにあった空間にすることを目的とした改装プロジェクト。アンティークな雰囲気だったサロンを、10年がたち、お客様も、施主自身も新鮮な気持ちになれること、培った技術を元に、より上質なリラクゼーションサロンにすることを目標に進めた。 まず、既存店の問題点として、2点考えられた。 1つは「狭く見えてしまうこと」。もともと9坪しかない店舗であるので、狭い空間ではあるが、消毒室の仕切りや、大きな受付台があったことで、店内はお客様のための空間はかなり限定されていた。 もう1つは、「外部空間とのつながりがないこと」であった。唯一の開口部である前面側はカーテンと扉で仕切られており、店内からは外部が、外部からは店内の様子が全くわからなくなっていた。 この2点を解決しながら、これからの営業スタイルに合う魅力的な空間を目指した。 3つのレイヤー構成と外部空間と内部空間のつながり 12坪の狭い店内をいかに広く見せることができるか、広く見せながら多様な場所を演出できるかを考えた。空間を限定する壁を全てとり、入り口から、受付空間、スタイリング空間、シャンプー空間と3つのレイヤーに分け、それぞれ天井高さを高低高と変化させ、立位と座位の高さに合わせた空間にすることで、居心地の良さと、店内を移動する際の空間に変化を与えた。3つの空間は照明も暗明暗と分けており、明るさが必要な施術面と、リラックス空間の暗いシャンプーブースでも、見えない仕切りをつくった。短手方向にはミラーを使用し、店内を制限して見せてしまう部分を拡張。前面入り口側を全面ガラスにすることで、外にも開き、空間を制限する壁を計画的に限定していった。ワンルームの空間でありながら、それぞれの場所に特徴を持たせ、多様な空間体験ができるように工夫した。 アール形状が活きる素材と照明 グレー系に統一された空間は、より上質な空間とするために、素材感のあるマテリアルを選定した。床は磁器タイル、アール形状の壁とつながる天井はモールテックスを使用。アール形状を下からのライティングとすることで、天井との繋がりをより感じるようにした。R天井はお客さんの顔を照らすライトがとれないため、フェイスライトとしても機能。高さの異なるラインの間接照明は外部からのアイキャッチとしても機能し、内部空間の上質さを演出する役割をになっている。