巾の家

ビルディングタイプ
戸建住宅
44
5,374
日本 岐阜県

補足資料

配置図 兼 平面図
図面

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    mononoma
  • 担当者
    本田恭平 / 本多修二 / 鈴木圭介
  • 施工
    株式会社 野村建設
  • 撮影
    山内紀人
  • 造園
    fanlandscape

長らく畑であった土地が分譲地として開発されることとなり、その土地内の一角に計画した住宅です。 敷地の南の境界には約1.8mの高低差があり、農業用の水路が流れ、その先にはのどかな田園風景と小山の稜線が広がっていました。 周辺環境の地形の特性からも長らく続くことを思わせる風景、奥の小山まで抜ける視線は財産だと敷地を訪れた際に強く感じました。 敷地までの道中、建物が立ち並ぶその道は狭く、当該敷地に到着するまで敷地の先に広がる景色が感じづらいという特性があります。 はじめて敷地に足を踏み入れたときに感じたその感動を、初めて巾の家を訪れた方にも感じていただけるよう、土間空間のあるプランをご提案しました。

玄関ドアを開けた屋内空間であるエントランス空間は、室内に脚を踏み入れたときに起こる気持ちの切り替えがなるべく起こらないよう、壁には外部で使用した仕上げ材を取り入れ、また、靴の脱ぎ履きをすることなくテラス空間へ行くことが出来るように土間仕上げを連続させています。 テラス手前の引戸は間口いっぱいに開け放てる設えにすることで、より外との境界を曖昧にし、トンネルのような空間の先に広がる風景をより意識させるとともに、風の通り道として働きます。 プランをコンパクトにし、平屋にまとめきることで大地との距離が近づき、より外との繋がりが強調できたように思っています。 高低差のある敷地のため、視線を遮る障壁もなく、そのおかげで、青々とした水田の春、稲穂が頭を垂れる秋、そして、山々にうっすら雪化粧をした冬など、四季を感じることのできる眺望をリビングにいながら満喫できます。

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物件所在地

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このプロジェクトはTECTURE AWARD 最終候補作品です

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