家の真ん中に土間を用意しました。それは前面道路からアプローチを経て繋がっています。この土間を中心に両側に部屋が展開して、突き当たりにはベンチを設え、そこはカフェのように街と繋がっています。つまり家の中にストリートを引き込んだのです。 また土間は吹抜けになっていて、2階とも繋がっていきます。2階ではこの吹抜けによりダイニングとリビングがゆるく分かれていて、窓は近隣の緑だけを切り取るように配置しました。 部屋を減築して作った大きめのテラスもベンチを備え付けることで正面に借景を望み、まるで避暑地にいるような気分にさえなりますし、地下の浴室は鍾乳洞のような穴蔵で、離れのような特別感と開放感に浸ることでしょう。 数字によって裏付けされたハイスペックな空間は安心感をもたらしますが、同時にこのような細かい操作によって家本来の楽しさや心地よさも感じてもらえたらと思いました。
チーム
メンバー
クレジット
- 設計
- /360°
- 撮影
- 吉田誠
- 事業主
- 株式会社リビタ