ハウスメーカー標準住宅の改修計画。 構造形式は、在来木造構造(ツーバイフォー工法)であった為、構造・空間的に必要な壁は残しながら、回遊動線をつくり、各場所につづきを感じながら様々な居場所をつくることを平面計画のコンセプトとした。 改修工事のコストを抑えるため、解体範囲は、間仕切壁等必要最小限の範囲とし、既存トイレの便器や手洗いボウル、浴室のユニットバス、階段の手摺等は、そのまま利用し、水廻りの位置や外部開口についても既存のままとした。外部開口廻りは、窓枠等の装飾的な部分は極力省き、既存の樹脂製サッシを活かしながら、室内に壁をふかし、樹脂サッシ部分が極力見えないすっきりとした開口部とした。 内装仕上に関して、改修前は、主にビニルクロスやメラミン化粧板等であったが、漆喰や木、ラタン、リノリウム等の自然素材を使い、仕上りのムラ感、手作り感があり、緊張感のない落ち着きのある仕上りとすることができた。 特に壁、天井の漆喰は、施主らとその友人により行ったため、各部表情の差があり、愛着のある仕上りとすることができた。

メンバー

クレジット

  • 撮影
    株式会社BOOOTH

データ