自然に包まれた邸

閑静な住宅街に建つ鉄筋コンクリート造の住宅であります。前面道路を挟んで、敷地の用途地域設定以前に建てられた、5階建てのマンションからの視線に留意しながら計画を進めました。地階となる前面道路レベルには4台分の駐車スペースを確保し、駐車場内からの階段と平行して穴太積の石積壁に沿ってアプローチ階段を設置し、上った処にエントランスを設けました。石積壁の延長上に中庭を設け、パウダールーム・バスルーム等からも緑豊かな庭園、石積壁を各所より望めることが可能としています。 1・2F部分には敷地の既存高低差を利用しながら、地階の駐車場上部の人工地盤部分に配置した大きなプランターを兼ねたコンクリート造作テーブル等より慎重に造園計画され、あたかも元々存在した森林を思わせるかのような庭に面して各居室を配置することで、都市にいながらも自然に包まれた静謐な空間となりました。

クレジット

  • 設計
    田頭 健司 / Agg.一級建築士事務所
  • 施工
    株式会社アーキッシュギャラリー
  • 撮影
    杉野 圭

データ