敷地からの眺望が北側に大きく開け見通しが良く、南側は隣地建物が近接していることから、一般的に日当たりの良い南側に開口部を設けるのではなく、北側に対して大きく開く開放感のある住宅を目指した。 一般的に閉鎖しがちな北側に吹抜けと大きな窓を設けることで、一年を通して眩しすぎない安定的な柔らかい光を建物に取り込み、玄関、ダイニングキッチン、寝室、２階書斎から北山を見通せるように配置することで、外の風景を生活に取り込めるように計画した。ダイニングキッチンの北側に建物と高さ２ｍのフェンスで囲まれた庭スペースを設けており、プライバシーを保ちながら、開放的な北側の風景を室内に取り込めるようにしている。
