仙川の家

施主と一緒に土地選びから始まった住宅プロジェクト。何度も打ち合わせを重ねて見つけた土地は、東京都郊外の決して広くない、隣地との高低差がある難しい条件の場所だった。しかし、この土地が武蔵野台地の斜面に位置し、22条区域であるという特性を生かせば、求める住宅に繋がると考えた。施主と目指したのは、土地の環境を活かした明るく風通しの良い、合理的な住まい。また、時が経つごとに劣化ではなく「良化」していく住宅を目指した。樹脂製品の使用を極力控えるという素材の選定だけではなく、外断熱とし木構造をそのまま内部に表出させる工法を採用することで、住まい手自身が手を加えながら、住空間や暮らしも良化してくことを目指した。プランとしては、2階に玄関を設置し、LDKと水回りを2階にまとめ、住宅の中央に階段を配置した。この階段により1階を合理的に分割し、必要な部屋を確保する構成としている。1階には寝室3室と、外部と直接つながるアトリエを配置した。さらに、断面の操作や出窓の設置を通じて、この土地の特性を積極的に取り込んだ住まいとなっている。屋上への動線、出窓、玄関といった内部空間の要請をそのまま外観に反映させ、暮らしや住まいの在り方そのものから住宅を形づくることを考えた。

チーム

メンバー

クレジット

  • 撮影
    朴の木写真室
  • 設計
    studio kivi
  • 担当者
    大山純矢 / 大山真司
  • 施工
    株式会社オオバ工務店
  • 構造設計
    oha 長谷川理男
  • 不動産コンサルティング
    創造系不動産株式会社

データ

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