PROJECT MEMBER
「WOODBERRY COFFEE」初となるベーカリー業態の出店。 カフェと同じく、人々の日常に密接な業態であることから、店舗全体のコンセプトである「日常に溶け込んだコーヒー屋さん」を主軸に計画を進めました。 明治通りという大通りに面し、渋谷・恵比寿・代官山の駅からそれぞれ徒歩15分程度の都心でありつつ、住んでいる方々も多いエリア。 住んでいる人、遊びに来る人、働いている人、車で通る人、さまざまな街の人々にとって開かれた自由な場所を目指して「街の公園」をデザインコンセプトに設定しました。 広いファサード面を活かし、外の光が入り、街とシームレスにつながるようなレイアウトを計画。ファサードに対して大きなカウンターと奥の厨房が訪れる人を迎え受ける形をしており、街行く人に対してウェルカムな印象を感じさせます。 日常感や親しみやすさにつながる大きなポイントとして、肩の力が抜けるようなラフさが重要だと考えています。床、壁、天井の大部分は、多少傷があっても躯体を使用し、手の触れる部分を古材にしたり、シームレスライトで全体をラフに照らしたり、綺麗になり過ぎないよう計画しました。その中に真鍮素材や規則的に並べたタイル、シームレスライトの直線のラインなど、ラフな空間の中に締めるポイントを入れることで、ちょうど良いバランスを取っています。 ブランドが大事にしている言葉が施されていたり、オーナーが自ら施工を手伝った部分も混ざっており、どこか優しい空気を感じる空間は、街の人々に愛される場所になると想像しています。