休昌院 -令和の大改修-

ビルディングタイプ
神社・寺院
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109
日本 東京都

補足資料

配置計画図
図面
フロー図
ダイアグラム
寺務所棟1階平面図
図面
寺務所棟2階平面図
図面
敷地全体改修後断面図
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耐震壁配置図
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本堂耐震改修断面図
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トップライト詳細図
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DATA

CREDIT

  • 撮影
    川辺明伸
  • 設計
    合同会社あまね設計
  • 担当者
    下川 太郎
  • 施工
    株式会社 けやき建築設計・欅組
  • 構造設計
    株式会社桜設計集団構造設計室一級建築士事務所

臨済宗寺院の本堂・寺務所・庫裡の改修・減築・増築・新築を含む大規模改修を7 年に渡って行った。場所は上野池之端。江戸時代より栄えた寺院群の一つである休昌院は、地域の風土・文化を体現する文化資源のひとつでありながらも、度重なる増改築により本来の寺院の象徴性や格式が薄れ、その価値が被覆されているような状態にあった。 本堂の正面性を復活させるため、庫裏は移設、寺務所は減築し、それに伴い全体の整備を行った。また本堂は耐震改修と修繕を行ったが、外観上はまるで元からその様であったと見えるように復元的な改修方法を取った。 この建物群については、まず社会的価値を持たせる必要があった。既存建物の一部は検査済証のない建物であった為、「検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関等を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」による調査と耐震診断を行い、増築対象となる建物の合法化を図った。その後に耐震補強工事と使い勝手の合理化と美観調和の為の工事を行った。 日本の木材を利用するということは、日本の大工が持っていた技術を伝えるという意味をも含むと思う。宮大工ではなく、一般の大工さんにも施工できるように伝統的な仕口継手を用いつつ、新たな納まりを検討するという地味な作業が、私たち建築家の役割でもあると考えている。伝統は尊重し、かつ新たな技術も取り入れつつ調和をとり漸進していくことで輝き続けるだろう。

物件所在地

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