かとうこどもクリニック

ビルディングタイプ
医療施設
6
93
日本 埼玉県

DATA

CREDIT

  • 撮影
    傍方利浩
  • 設計
    田中義彰
  • 担当者
    田中義彰 / 中村詩織
  • 施工
    有限会社ユー・エス・イー

さいたま市大宮区の8階建てビルの2階にあるテナントを改修して小児科を開業するという計画。施主である先生からの要望は主に次の3つで、「木の温もり」を感じ、受付と2つの診療室をダイレクトにつなげたい、換気をよくしたいという事でした。既存のテナントを見た印象は、入口手前はガラス面で明るいのですが、奥は床組みがしてあり天井が低く少し暗い印象でした。そこで計画では水廻りの配管は外壁沿いにベンチの様にパイプシャフトを設けることで、床組みをすべて撤去し天井高を確保しつつ、待合室から奥のバルコニーの窓まで繋がる平面計画としました。そしてその動線を滑らかに曲面の壁とし、芝生の遊歩道に見立てたカーペットと木の天井で全体を繋ぐプランにしました。診察室と受付は裏動線でコンパクトにつながり、間仕切り壁の高さを2100とし上部をオープンにすることで、圧迫感を感じず換気の良い空間にしました。また、待合室から奥のバルコニーまでの遊歩道(廊下)沿いにはオリジナルで設計した木の肌触りを感じる造作家具のベンチ・受付カウンター・授乳コーナー・中待ちベンチや受付カウンターなど道(廊下)沿いにたくさんの居場所を設け、患者さんがこのクリニックで木の温もりや優しさを感じていただけるような雰囲気になればと願って設計いたしました。テナントの入口部分には、レッドシダーでアーチの天井面と立下り壁を設け、歩行者の多い外部の通りに対して立体文字LEDサインを施して訴求効果も高めました。

物件所在地

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