
補足資料




PROJECT MEMBER
【 過去への敬意と未来への期待 】 千葉県の銚子駅と外川駅をつなぐ銚子電鉄の路線距離が3.9miles (6.4km)。 50〜80年ほど前の建物・街並みが残るこの路線周辺を、今の空気感を残しながら地域活性化を図る提案。 街には観光地があるものの宿泊施設が少なく、人が留まる場所も少ない。 また古い民家や蔵・商店などが使われない状態で数多く残されている。 そこで私達は3.9 miles projectを提案し、数多く残る建物を一棟一棟に役割を持たせ、ロビー・宿泊・レストラン・カフェ・物販・文化・アクティビティなどをつなぎ、街全体でホテル化させる分散型ホテルとして提案。 この建物は、3.9MPの受発信の場所となる3.9miles head officeのリノベーション計画。 70年ほど前に紙屋として使用されていた建物には、1階が紙屋で2階が住居の商屋、裏には構造の違った倉庫もあり、 これらの有効利用として、商屋部分は3.9miles head officeのオフィス機能、そしてそこは1〜2階と繋がったギャラリー貸しもできるようになっている。 また奥の倉庫部分は、レンタルスペースとして、会議・習い物・イベントなどにも使える多機能なスペース。 オフィスとなる商屋部分は、銚子の未来と過去を抽象的に表現するために、1階は既存を真っ白に塗り「未来」を表し、 2階は手を加えず「過去」への敬意として、そのままとしている。 つまり、建物の入り口は「今」であり、建物に入ると上下に「過去への敬意と、未来への期待」が共存する。 現在、着々と3.9 miles projectは進行し、カフェやホテル・レンタルスタジオなどが完成してきている。 これからスタートアップ企業の為の小さなテナント計画もあり、3.9MPは建築行為によって街を一新するのではなく、 あくまで街の今を残しながら、小さな息吹を力強く浸透させ、街が脈々と成長していくことを目的としている。 その起点となるのが、3.9miles head officeである。