
PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 198㎡
- 竣工
- 2024-12
CREDIT
- 撮影
- 森田大貴
- 設計
- ライフデザイン・カバヤ株式会社 / MAS design & research
- 担当者
- 伊丹 真一(ライフデザイン・カバヤ株式会社) / 升谷 一成(MAS design & research)
- 施工
- ライフデザイン・カバヤ株式会社 / 株式会社満和建築 / 株式会社綜合デザイン
- デザイン
- MAS design & research
- 特注家具
- 春日木工株式会社
- 植栽
- 国土緑化株式会社
東郷神社を臨むマンションの1室の改修工事。 原宿の喧騒を感じさせない立地は、神社の樹木を借景として四季折々の変化を味わえる。そのメリットを活かし、室内にも自然観を感じる本物の素材を取り込み、デザインに生かした。 コロナ禍に計画がスタートしたこともあり、住まいとは何か、またその営みにおいて大事にしたいことは何か、を改めてクライアントと共に工事期間中も問い続けながら取り組んだ。その上で、今回求めていくデザイン、設計の指針を以下のように設定した。 ・自然素材の持つ力強さを感じられること ・本物の持つ素材の質とその豊かさを活かすこと ・大正ロマンのような和洋折衷の空間を現代的に創ること 2区画を統合したようなL字型の間取りをなるべくシンプルに構築すべく、装飾的な要素をそぎ落としながらも、優雅に心地よく過ごせる場を構築した。 また、間取り全体の流れや繋がりが感じられるように、壁や天井、造作物に意図的に緩やかなカーブを設けた。 これは重厚感の強い素材を多用していることによる緊張感を、視覚的に、そして触覚的に和らげる効果も得られた。 素材は、クリの木を主体としながら自然石や珪藻土、ガラスブロックや吹きガラスなど、職人の手仕事とその手ざわりや独特な色味を感じる素材を、各所のアイコンとしてデザインに取り入れた。 全体的に明るく落ち着いたアースカラーにそうしたアイコンとなる素材の色味が差し込むことによって、和洋折衷の空間として華やかな印象をもたらした。