
補足資料



PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- パビリオン・イベントブース
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 20.25㎡
- 竣工
- 2024-04
CREDIT
- 撮影
- 朱雨蒙
- 設計
- 株式会社 小大建築設計事務所
- 担当者
- 小嶋伸也 / 小嶋綾香 / 北上紘太郎 / 熊雪滢
théATREは、茶を通じて飲み物、食べ物、アートをつなげる現代のライフスタイルブランドです。「théATRE Tea Pavilions」は、以前から掲げている「生活と茶」のコンセプトを引き継ぎ、茶飲料やケーキから茶を味わえる場として構想されました。場所は北京三里屯西区の3階アトリウムと南区の歩行者通りにあり、忙しく通り過ぎる人々が「都市の茶室」の前で足を止め、茶を楽しむひとときを味わってもらえることを目指しています。 「théATRE Tea Pavilions」のコンセプトは茶室に由来します。茶文化の象徴としての「茶室」という建築形式は、人々が茶を飲むための機能的な場所であり、ブランドと私たちが顧客に届けたい体験でもあります。この茶室のインテリアを「茶を淹れる場」と捉え、通行人が利用できるよう、窓際に一部の無垢材のカウンタートップを設置しました。このカウンターは、茶文化を外へ伝えるための媒体でもあり、茶師が室内に立ち、カウンター越しに顧客と交流を図る空間です。 「象徴性」= 1つの素材 + 1つの形 このシリーズでは、従来の長方形の店舗を避け、空間が広がるアトリウムや広場、通りを選んでいます。このため、場所の「不確定性」が課題となり、「象徴性」を利用して通行人の記憶に残る建物を目指しました。象徴性を強調するため、傾斜屋根と窓の開口部を統一した「茶室」デザインを採用。人と密接に関わるバーカウンターを建物の屋根との区切りとし、従来の建築物で小さな部分である屋根の高さを、壁の高さよりも高く調整しました。これにより、茶室全体のプロポーションが独特な鈍重さを持ち、軒と壁の水平面の境界が曖昧になっています。 素材 素材選びにおいては、全体の自然らしさを保つことを重視しました。窓庇の延長も考慮し、屋根の仕上げ材には特注のダイヤモンド型金属タイルを使用しました。工場で大量生産される金属タイルは、各曲面の滑らかな加工を容易にします。内装と一部の外装には自然の素朴さを再現するため、粗い質感を持つ自然の珪藻土を使用。手に触れやすいカウンタートップには自然の縁を持つ無垢材を使い、自然の痕跡がブランドの製品と共鳴し、顧客の手に届くよう工夫しています。 再利用性 持続可能な観点から、自然とのつながりをさらに深めたいと考え、各茶室の設計は構造から仕上げまで取り外し可能にしています。輸送要件を満たすため、構造は様々なユニットに分けられ、各部品は接続パーツでつなぎ合わせることで全体の構造システムを完成させます。内外装の仕上げや道具類もユニットサイズに合わせてモジュール化され、全ユニットの組立は工場で行い、完成状態を確認します。その後分解して現地に運搬し、現地で再度組み立てるという一連のプロセスを経ています。 「théATRE Tea Pavilions」は、théATREと私たちが試みたコミュニティベースの軽業態プロジェクトであり、都市に茶文化を広め、茶を味わえる休憩所として「小さな基地」を形成しています。