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補足資料
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PROJECT MEMBER
静岡県浜松市は比較的温暖で、敷地も広めなことが多いため、伸び伸びと、日本らしい建築を作りやすく、「日本らしさ」について考え続けてきた。 「間」とは複数のものを「壁」で区切らず「関係性」持たせることであり、それが日本らしさの大きな要素と考え、天井高を抑えつつ天井いっぱいのサッシで庭や外部とつなげ、引き戸の出入り口の上を「欄間」とすることで閉まっていても天井につながりを持たせた。 その上で天井は「竿縁」で支え、美しい杉赤材の木目にさらに陰影を与えることで、時間や季節の移り変わりを感じ続けられるようにしている。ただ古い日本建築における竿縁天井とは異質なものを目指している。 床や壁と違い天井のみは、物で覆われることもなく、このようにつなげることで内外どこまでも伸びてつなげてゆくような、そんな優しい広がりを住まいに与えることができる。
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