PROJECT MEMBER
「富士フイルム」のデザイン開発拠点「CLAY」とIT開発拠点「ITs」の2棟で構成された、創造の発信地「FUJIFILM Creative Village」が誕生。その内CLAYは、富士フイルムデザインセンターに所属するデザイナーたちが集まる場所である。 場づくりのコンセプトは「みんなでつくるスタジオ」。デザイン部門の80名全員が参画し、建築や設備、内装から家具やサインに至るまで、共創を通じて建築を構成するあらゆるプロダクトデザインに関与した。建物はコンクリートのソリッドな外観と格子状の広い窓が特徴で、バウハウスの思想を受け継ぎ余分なものをそぎ落とした機能美を追求。細部までこだわり抜いたプロダクトの集積によって成り立つこの空間には、創造性を刺激する研ぎ澄まされた緊張感が漂う。 各フロアは「没頭」「解放」「高揚」をテーマに構成。地上階には窓に面したロングデスクを設け、デザインに「没頭」できる場を設けた。一方で「解放」を象徴する仕掛けとして1階から2階につながる10mの吹抜けと大階段がある。地下は「高揚」をテーマに天高8mのホールを設け、ワークショップや異業種間連携・産学連携など外部デザイン機関との共創を加速させる。3Dプリンターや塗装ブースを備えたプロトタイプ制作室や撮影スタジオ等、デザイナーの創造性を刺激しパフォーマンスを最大化させるための設備も備えている。
TAGS
8