堂嶋タワーマンション・新築リノベーションプロジェクト（T邸）

大阪都心部の一等地・堂島に建つ「新築」のハイグレードなタワーマンションの高層階の一室を、引き渡しを受けたあとすぐにフルリノベーションしたプロジェクト。いわゆる「億ション」と呼ばれる高価格帯の分譲マンションでも、標準のインテリア仕様では満足されない目の肥えたオーナーの要望により、質の高い素材や住宅設備により再構築した。 元々150㎡、２LDKの一般的な間取りを、主寝室と水回りがセットになったプライベート空間以外の間仕切りをなくし、玄関ドアを開けると、ホテルのスィートルームのような広がりのあるルームプランとして再構築している。 ダイニングテーブルもなくし、眺望の取れる窓側にダイニングテーブルを家具工事でつくり、リビングを可能な限り広げている。 随所に素材感を重視したマテリアルを用い、エントランスホールやドレッシングルームの床・壁のタイルは、クオリティの高いマラッツィ社のタイルをセレクトしている。 また、ドレッシングルームは、家具工事で製作した大きな鏡面の中に、円形のLED薄型ミラー２台を埋め込み、同面仕上げの一体感のあるシンプルでモダンなデザインで納めている。ベースとなる大きなミラーの四方に間接照明を仕込み、空間を演出しつつ、色温度を変えることができる、円形のいわゆる「女優ミラー」が顔を美しく見せる機能性も担保した。