レディースクリニック ヴェルデ

ビルディングタイプ
医療施設

補足資料

改修前平面図
図面
レディースクリニック ヴェルデ改修後平面図
図面

DATA

CREDIT

  • 撮影
    (株)井戸建設
  • 施工
    (株)井戸建設

地元に根付いた産婦人科が事業継承を経て新たなスタートを切るため、診療所規模の見直しとともにリノベーションが行われました。少子化が進むことが予想される中、これまでの病室数を削減し、そのスペースを新たな外来スペースとして活用することとなりました。診療所であるとはいえ、産婦人科という特性を考慮し、患者さんが元気に訪れる場所であることを前提に計画が進められました。 リノベーション計画は、構造上の制約を受けつつも、院内スタッフとの綿密な打ち合わせを重ね、スタッフの動線を考慮した設計がされています。 診療所の所在する2階のエレベーターを降りると、まず目を引くのが鮮やかなブルーのタイルです。そのタイルにはメキシコの作家によるオブジェがはめ込まれており、独特なラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。 レセプションエリアは木質を基調とし、カウンターには無垢のオーク材が使用されています。待合スペースの窓は、既設の窓の手前に新たに壁を設けて奥行きを作り出し、一つの大きな窓開口のような雰囲気を持たせました。患者さんができるだけリラックスして過ごせるよう、ホテルのフロントのように温かくお迎えするイメージでデザインされています。 入院施設は、出産に伴う不安を少しでも軽減できるよう、温かみのある空間に仕上げています。シンプルでありながら、ご家族とゆっくり過ごせるスペースを確保しています。 医療施設における後継者不足や、地域の産科不足が深刻な課題となる中で、地域の発展に寄与できる新たな形が実現されました。