Koei Nanzan Office

ビルディングタイプ
複合施設
2
58
日本 愛知県

DATA

CREDIT

  • 撮影
    株式会社エスエス
  • 設計
    空間設計ミズノ
  • 担当者
    水野真宏
  • 施工
    さつき建設
  • 構造設計
    モヴ構造設計室
  • 植栽
    フタムラグリーン
  • 家具・インテリアデザイン
    ハイム

北側と西側の道路に面した角地に位置し、1階をテナントフロア(現在はクリニックと薬局)、2階をオーナー事務所とする鉄骨造2階建ての建物である。収益重視のボリューム形成ではなく、街に対しての景観形成の貢献を意識した設計を心がけた。テナントビルの多くは、ボリュームを多くとり、レンタブル比を高く計画することで収益性をあげるが、景観への配慮という点は乏しく、単調なボリューム感や圧迫感を生みかねない。今回設計したKoei Nanzan Officeは敷地間口の大半を占める水平の庇をつくることで伸びやかさを演出し、アプローチの床は片持ちのスラブで構成し地面と縁を切ることで軽やかな印象を持たせた。2階部分は1階部分よりもセットバックさせて道路側のスカイラインを広げることに寄与している。東西の妻面には筋面の大判タイルを用い、印影と素材感のある壁面とした。どれも収益上不要な部分や関係のないことではあるが、施主の理解により実現した建物である。

物件所在地

2