三滝の家

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 撮影
    矢野紀行
  • 設計
    小松隼人
  • 担当者
    棗田直路
  • 施工
    Cozycozy
  • 構造設計
    堀江建築設計事務所

広島市内中心部から西の方角にそびえ立つ三滝山に沿って造成された住宅地に敷地はある。敷地の東方向は太田川とその先の市内を一望することができ、この豊かな眺望を住環境に取り込みたいと考えた。 敷地は東方向に視界が抜けているものの、地表面から東隣地の屋根が飛び出しているため、2階を生活の主体とする。1階は敷地形状をオフセットした平面としながら、2階は太田川を望む北東方向へ振ったとことにより、パノラマに展開する扇型の開口部が導かれた。この開口部は眺望とのつながりを主たる目的としており、ダイニングと連続するテラスはセカンドリリビングとなり、浴室から階段越しに景色を望むこともできる。南隣地は地盤が高いため、天井を南に持ち上げてハイサイドライトから自然光を取り込んだ。 このように開口する目的を明快に分けたことは同時に風の流れも導き、眺望と光、そして風を包容した豊かな住環境が導き出せたのではと考えている。

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