
補足資料







PROJECT MEMBER
「家々」は、浦安の区画整理された住宅地に建つ、ピアノ教室のあるご夫婦二人暮らしの家。ピアノ教室やテレワークなどの社会が家の中に入り込んでいる住宅において、近隣に直接開くのではなく、一般的な住宅同様に、近隣には閉じた上で、内部で我々が捉えているイメージとしてのまちを感じてもらい、まちというイメージが連続的に繋がることを試みた。まちでは、家の形に加え、色や光、バルコニーや窓などの付属要素により街並みが作り出され、その複雑さが故に個々を捉えているわけではない。そんなまち全体の漠然とした捉え方を「家々」の中で作り出すことを試みた。いくつもの家型が入れ子に展開していくが、その家型をエッジからの光や抜けにより不確かに認識させることで、揺らぎのある全体としての現象を作り上げようとした。家の中に住んでいるものの、まちに住んでいるような心地よい公共性が生まれている。また、住まい方を特定せず、住まい方の移ろいに寄り添える構造計画とした。