山安 ターンパイク店

ビルディングタイプ
複合施設
3
88
日本 神奈川県

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    MORIYA AND PARTNERS
  • 担当者
    森屋隆洋
  • 施工
    松浦建設
  • 構造設計
    野村圭介 + 中田捷夫研究室
  • 撮影
    ナカサアンドパートナーズ 守屋 欣史

「山安 ターンパイク店」は、商いを行う空間として成立させながらも、地域そのものが持つ「場所」の豊かさを高める試みです。敷地は小田原漁港からほど近く、背後に起伏豊かな蜜柑畑や史跡を抱えながらも、住宅や工場、高速道路、ロードサイドショップなどが混在するエリアに位置していました。近年、都心から近い小田原漁港に多くの観光客が訪れ賑わいをみせています。クライアントは「漁港からの人の流れを引き込むことのできる象徴性のある商業施設」を希望していました。そこで私たちは求心力と地域への寛容さを併せ持った建築を実現できないかと考えました。 敷地は三方が接道しているため、各方面から人がアプローチしやすいよう市場のような大屋根で全体を覆いました。外周部を軒下広場として使用できるようにし、2階の食堂につながる階段にはゆとりを設けて、広場を立体的で親しみやすい空間にしました。大屋根を支える巨大な木質の列柱は、山脈のような情景をモチーフとしています。この特徴的な柱を複数用いることで、魚が跳ねるようなリズムを生み出し、「山安」のブランドアイデンティティーを提示しています。またこの列柱は、構造体として役割を担っています。柱は主軸に鉄骨の芯棒が通っており、その周囲に木造フレームを配置することで構成されており、柱スパンが大きいところは柱の直径も大きくなっています。柱の配置は沿道からの見通し、店舗としての使用感を妨げないように最適化しています。店舗内に入ると、先端を尖らせた柱の形状の効果によって、背後にある山並みや蜜柑畑などの周囲の美しい風景を眺めながらも、大きな柱に包まれる空間を感じることができます。 (森屋 隆洋)

物件所在地

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