
名古屋のシンボル的なオフィスビルへの移転を行ったプロジェクトである。 テナントの条件から不燃材である木毛セメント板の壁としている。それを白のツヤなし塗装とすることで印影が現れ、表情のある壁面となる。エントランスのサインはその木毛セメント板に対して、白のツヤあり塗装を3度塗りすることによっって、影のない文字が浮き上がっている。 執務室を中心として、周囲を動線で囲み、そのさらに外側に各所室を配置するようなレイアウトとなっている。そのため、オフィス内を移動する際の歩行性を考慮し、ゴムチップタイルとしている。 ミーティングルームの前にはベンチが配置されており、ミーティングまでの待ったり、気軽にコミュニケーションを生む家具として機能する。またミーティングルームは可動間仕切りのため、それを開放すると動線空間と一体的にオープンなイベントスペースとしてセミナーなどに利用することが可能である。ベンチはその際にはセミナーの参加者のための座席となる。 オフィスには、リフレッシュルームや喫煙室など従業員の働きやすさに配慮した機能も兼ね備えており、体制強化するための場所としてオフィスデザインを実現した。
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