ブルースター本社

ビルディングタイプ
オフィスビル

DATA

CREDIT

  • 設計
    石躍健志建築設計事務所
  • 担当者
    石躍健志、落香奈江
  • 施工
    都北産業
  • 構造設計
    AS建築
  • 撮影
    沼口紀男

“日本のひなた” 宮崎県宮崎市の象徴でもあるワシントニアパームの並木と、海岸線沿いに広がる松林を臨む、東京海上日動の保険代理店の新社屋である。 クライアントは、南国宮崎らしさを体現しながら保険代理店のイメージを覆すような社屋となり、また人材不足の近年にあって優れた人材確保の一翼を担い、若者が「ここで働きたい」と思えるようなオフィスをつくることを望んでいた。 社屋の顔となる外観は、白を基調として薄いベージュ系の大判タイルや杉板型枠コンクリートを用いて、植栽には亜熱帯系の植物を選び、南国宮崎のゆったりとした時空間を体現する程よいリゾート感を演出した。 1階の執務空間はエントランスから執務室や顧客とのミーティングルーム、役員室に至るまですべての室を全面ガラス張りとしてフロア全体が見渡せるように計画し、企業の透明性と信頼感を文字通り具現化している。 2階の会議室兼カフェと半屋外のテラスは相互が全面ガラスで接続され、緑豊かな松林とワシントニアパーム、そして青く澄み切った宮崎の空を深く享受できる、社員やゲストの憩いの空間となっている。 社長室は眼前に並木と松林を臨み、外観と同じベージュ系の素材や家具でまとめられ、従来のいわゆる“重厚感ある社長室”とは一線を画した、顧客や来賓を柔和にもてなし宮崎を体感してもらえる、上質な空間となっている。 保険は、希望と不安と安心が同時に存在するとてもセンシティブな業務である。だからこそ、光に溢れ社員や顧客により安心と活力をもたらすような社屋となることを考えた。 余談だが、長年働いている社員の方がこの新しいオフィスに足を踏み入れた瞬間思わず涙したと、設計者冥利に尽きるお話をお聞きした。